執筆者:食品衛生責任者 牟田 元気(むた もとき)
さつまいもの保存方法と賞味期限は?
さつまいもの保存温度は13~16℃。
冷蔵庫に入れると低温障害を起こしてしまいますので、
基本は常温保存となります。
常温でも20℃を超えると発芽してしまいますし、
5℃以下になると日持ちしませんので、
注意してください。
水気を嫌いますので、湿気には注意すること、
洗ってしまった場合は、早めに食べるようにしましょう。
初めは常温保存で、途中から冷凍保存に変えると
長期保存できるかと思います。
そのままの状態のさつまいもの保存は?
土付きのさつまいもは、土のついた状態で、
ついていないものはそのままで、新聞紙に包んで
風通しの良い冷暗所で保存します。
たくさんある場合は、ダンボールの底に新聞紙を敷いて
その上にサツマイモを乗せて、一番上にも新聞紙を乗せて
保存します。

冬場の保存に注意!
冬場は常温であっても、温度が低いため
注意が必要です。一度凍ってしまうと日持ちしませんので、
寒さ対策として、面倒臭いですが
1本1本新聞紙に包んで、ダンボールに入れて
隙間にクシャクシャと丸めた新聞紙を詰めて、
できるだけ暖かい格好にして保存します。
もみ殻やおが屑などの中にサツマイモを
入れてしまうのも有効ですし、
毛布をかぶせたり、くるんだりする人もいます。
注意が必要です。一度凍ってしまうと日持ちしませんので、
寒さ対策として、面倒臭いですが
1本1本新聞紙に包んで、ダンボールに入れて
隙間にクシャクシャと丸めた新聞紙を詰めて、
できるだけ暖かい格好にして保存します。
もみ殻やおが屑などの中にサツマイモを
入れてしまうのも有効ですし、
毛布をかぶせたり、くるんだりする人もいます。
畑がある人は、少々深い穴(60cm程度)を掘って、
その中に埋めてしまうと、長期保存できます。
なお、ラップやポリ袋などで密閉してしまうと、
さつまいもが呼吸できなくなり、
鮮度がみるみる落ちていきますので、
注意してください。
保存期間(賞味期限)の目安は?
さつまいもの賞味期限は、1か月~数か月
なお、条件が合えば、3か月以上は保存可能です。
切ったさつまいものの保存は?
切り口に空気が触れないように、しっかりとラップをします。
全体をラップに包んだりしないでください。
切り口にラップをしたら、その上から新聞紙で包み、
風通しの良い冷暗所で保存します。
ですが、切り口が酸化して傷みやすい状態ですので、
できるだけ早く食べるようにしましょう。
半分に切る際は、洗わずに切って、使う分だけ洗い
保存する方は洗わないでください。
洗ってしまった場合は、
タッパーなどに水を張って、その中に完全に浸して冷蔵保存。
水を毎日替えると数日保存できます。
長期保存するのであれば、一度加熱してから冷凍保存するという
方法もあります。
保存期間(賞味期限)の目安は?
- 濡らしていないサツマイモなら、1週間程度
- 水に浸したさつまいもなら、1~2日程度
さつまいもの冷凍保存方法は?
サツマイモを冷凍する場合、生のままで冷凍すると
非常に不味くなってしまいます。
焼き芋にしたり蒸したり電子レンジで加熱したものを、
フリーザーバッグに入れてしっかりと空気を抜いて、
冷凍保存します。
また、角切りにしたりマッシュ状にして
フリーザーバッグに入れて、出来るだけ平らにならし
冷凍保存することもできます。
使う用途により変えていきましょう。
使用時は、みそ汁などに入れる場合は、解凍せずに
入れます。
解凍する場合は、自然解凍か電子レンジで加熱すると良いでしょう。
保存期間(賞味期限)の目安は?
冷凍さつまいものの賞味期限は、1か月程度
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腐るとどうなる?どうなったら食べない方がいいの?
- 異臭がする
- カビが生えている
- 酸っぱいにおい、酸味がある
- 黒く変色している部分が多い
- 異常なベトつき感がある
- 生なのに柔らかくなっている
このようになっていたら食べない方が良いでしょう。
黒く変色している部分は、切り落とし変色していない部分は
食べることができます。
切ったら紫色だったりオレンジ色だったりするサツマイモがありますが、
これは、そういった品種なので心配いりません。
新鮮なさつまいもの選び方は?
- 太くて重いもの(同サイズなら重いもの)
- 毛穴が深くなく、ヒゲ根が軟らかいもの
- 皮の色が均一のもの
- 形がデコボコしていなく、スッキリとしたもの
- 黒い斑点や傷がないもの
- 両端の断面が萎びていないもの
- 両端の断面から蜜が浮き出しているもの
重いものはそれだけ実が詰まっている証拠。
形がスッキリしている物の方が、味が良いことが多いです。
両端の断面から蜜が染み出ているものは、それだけ
糖度が高いため、甘いさつまいもです。
まとめ
- さつまいもは、温度に注意が必要
- 冷蔵保存ではなく、基本は常温保存
- 水気に弱いため、洗って保存しない
- 冬場はできるだけ暖かくして保存する
- 切ったものは、水に濡らさないように
切り口を空気に触れないように保存する - 冷凍する際は、必ず加熱しておく
さつまいもは旬になるとたくさんもらったり、
安くで販売されていたりします。
多量に手に入った場合は、特に保存には気を付けたいですね。
また、品種も様々なものがあり、
中には安納芋のような糖度を売りにしているものもあります。
そういったものも調べてみると、参考になりますよ。