ゆで卵をスライスするだけの道具に、2,000円も出す必要があるのか――。
多くの人が一度はそんな疑問を抱き、まずは100均のエッグスライサーに手を伸ばすはずです。安くて手軽。確かにそれだけで十分と思えるかもしれません。
ですが、実際に使ってみると、「うまく切れない」「すぐ壊れる」「見た目がいまいち」…そんな不満が出てくるのもまた事実。
この記事では、100均のエッグスライサーの実力と限界を包み隠さず紹介しながら、2,000円前後の高性能モデルと何がどう違うのかを丁寧に比較しています。
さらに、失敗しない選び方やおすすめの活用レシピも盛り込んでいるので、最後まで読めば「自分に合ったエッグスライサーはどれか」がきっと見えてくるはずです。
まずは100均?それとも、最初から“間違いない一台”を選ぶべき?
その答えを、一緒に見つけていきましょう。
エッグスライサーって必要?なくても困らないけど…実は便利な理由
ゆで卵のスライスが驚くほどきれいに
エッグスライサーは、ゆで卵を均一な厚さに素早くスライスできるキッチンツールです。包丁でも切ることは可能ですが、白身がボロボロになったり、厚さがバラバラになったりといった悩みがつきものです。
特にサンドイッチやお弁当などに使う場合、見た目の美しさは重要です。エッグスライサーを使えば、断面が美しく整った輪切りが簡単にでき、料理全体の仕上がりがワンランクアップします。複数個のゆで卵を短時間でスライスすることも可能で、時短にもつながります。
サンドイッチやサラダの見た目がワンランクアップする
スライスされた卵は、料理のビジュアルを引き立てる要素としても優れています。サラダのトッピングにするだけで彩りが増し、手の込んだ印象を与えることができます。また、サンドイッチに挟む場合にも、均等な厚さの卵は噛みやすく、味のバランスも取りやすくなります。
見た目が整うことで、料理全体の「おいしそう感」が格段にアップします。これは家庭料理だけでなく、おもてなしの際にも大きな武器になります。日常の食卓でさりげなく使うことで、食事の満足度を高めることができるのです。
100均のエッグスライサーはどこで買える?どんな種類がある?
ダイソー・セリア・キャンドゥで手に入る定番商品
100円ショップでは、エッグスライサーを比較的手軽に手に入れることができます。特に取り扱いが多いのは、ダイソー・セリア・キャンドゥなどの大手100円ショップです。それぞれで販売されている製品は、基本的な構造としては「ゆで卵を乗せ、上からワイヤーで一気にスライスするタイプ」が主流となっています。
価格はもちろん税込110円が基本ですが、最近では200円商品や300円商品として、少し大きめで頑丈なモデルも登場しています。それでも高価格帯の製品と比較すると、非常にリーズナブルな範囲内で入手できます。
デザインや機能性は店舗によって微妙に違う
同じ100円ショップでも、販売されているエッグスライサーの仕様には微妙な違いがあります。たとえば、ダイソーでは白やクリアカラーを基調としたシンプルなデザインが多く、セリアではナチュラルカラーやモノトーンでインテリアになじむ見た目が特徴です。
また、ワイヤーの太さやテンションの強さ、本体のプラスチックの厚みなども商品によって異なり、実際の使いやすさに影響を与える要素となっています。店頭で手に取って比べてみることができれば、多少の品質差を感じ取れることもあります。
ただし、パッケージだけでは機能面の違いまでは判断しづらいため、選ぶ際は実際に使った人のレビューやSNSでの口コミも参考になります。
100均エッグスライサーのメリット|「とりあえず使ってみたい」人に最適
とにかく安くてコスパ◎
100均のエッグスライサー最大の魅力は、何といっても価格の安さです。税込110円という圧倒的な低価格で手に入るため、「とりあえず1回使ってみたい」「あると便利かも」といったライトな動機でも気軽に購入できます。
また、エッグスライサーという調理器具自体が「必須」ではないため、日常的に頻繁に使うものではないという人にとっては、なるべくコストをかけずに試せる100均製品はありがたい存在です。
仮に使用感が合わなくても、価格が安いため精神的にも経済的にもダメージが少ないという点も、初めて使う人にとっては大きなメリットといえます。
軽くて収納もしやすい、サブアイテムにぴったり
100均のエッグスライサーは基本的に軽量でコンパクトなつくりになっているため、キッチンの引き出しや小物入れに簡単に収納できます。特に収納スペースが限られている家庭では、「使うか分からないけど一応持っておきたい調理器具」としての役割を果たしやすいです。
また、予備としてサブ的に使うのにも向いています。たとえばメインで高性能なエッグスライサーを使っていても、サブで100均のものをキャンプや屋外用に持っていくという使い方も可能です。軽くて壊れても惜しくないという点で、携帯性の高い選択肢といえるでしょう。
機能面から見る100均エッグスライサーの弱点
ワイヤーが細くて壊れやすい
100均で販売されているエッグスライサーの多くは、ステンレス製の細いワイヤーを使用しています。これらはコストを抑えるために最低限の強度で設計されており、使用回数が少ないうちは問題なく使えるものの、数回の使用でテンションが緩んだり、ワイヤー自体が変形したりすることがあります。
特に、黄身が柔らかめの半熟卵や、少し硬めに茹でた卵では、ワイヤーに余分な負荷がかかりやすく、切断面が崩れてしまったり、本体にひびが入ることもあります。耐久性の面では、やはり限界があると感じるユーザーが多いのが現実です。
均等に切れない・卵が潰れることも
見た目はスライサーとしての体裁を整えていても、実際に卵をスライスしてみると、切れ味の差がはっきりと現れます。ワイヤーの張力が弱く、白身を押しつぶしながら切るような形になるため、断面がガタガタになったり、黄身が偏ってつぶれてしまうことがよくあります。
また、卵を置く部分の形状や深さが浅いと、スライス中に卵がずれてしまい、均一な厚さで切ることが難しくなります。こうした使用感の不安定さは、見た目を重視したい料理には向いていないという評価につながる原因でもあります。
衛生面や耐久性には少し不安が残る
100均のエッグスライサーの多くは、食洗機非対応です。そのため、手洗いでしっかりと汚れを落とす必要がありますが、ワイヤーの根元や接合部に水が溜まりやすく、細かい部分まできれいにするのは意外と手間がかかります。
また、プラスチック部分の素材が柔らかめなことも多く、傷がつきやすいのも難点です。傷に汚れが入り込むと、衛生面が気になるという声も少なくありません。長期間使う前提の道具としては、どうしても信頼性に欠ける部分があります。
実際に使った人のリアルな声|SNSやレビューに見る評価
「すぐ壊れた」「切りにくい」といった感想も
100均のエッグスライサーについては、SNSやレビューサイトでもさまざまな意見が寄せられています。特によく見かけるのは「ワイヤーがすぐに外れた」「一度使っただけでフレームが曲がった」といった耐久性に関する不満の声です。
また、「半熟卵を切ったらぐちゃぐちゃになった」「白身が裂けて見た目がひどくなった」という意見も多く、スライスの精度や使い勝手に不満を感じた人が少なくありません。こうした声は特に料理の見栄えを重視する層から多く上がっています。
中には「使えたけどリピはしない」という人も
一方で、「何とか使えた」「見た目は悪いけど一応スライスはできた」といった妥協しつつ評価している声も見受けられます。ただし、これらの投稿の多くは、「次はもう少し良いやつを買うと思う」「長くは使えなさそう」といった継続使用に対する不安や限界を感じたコメントで締めくくられています。
また、SNSでは「安かったから文句は言えないけど…」「まぁ、110円ならこんなもんかな」と、価格に免じて許容するスタンスが目立ちます。つまり、期待値を上げすぎず、「安かろう悪かろう」を受け入れられる人向けという認識が広がっているとも言えます。
100均のエッグスライサーで十分な人とは?
使用頻度が少ない人
エッグスライサーの使用頻度が月に数回以下であれば、100均の製品でも十分に目的を果たすことができます。たとえば、たまにサンドイッチを作る程度の人や、お弁当にたまに輪切りのゆで卵を添える程度であれば、精密さや耐久性よりも「その場で使えれば良い」という考え方がフィットします。
また、家族の中で自分しか使わない、あるいはイベント的な使用(例えばピクニックや遠足など)であれば、安価なもので必要最低限の機能が果たせれば問題ないという人も多いでしょう。
試しに1~2回使ってみたい人
「エッグスライサーって本当に便利なのか気になっている」「一度だけ使ってみたい」という人にとって、100均製品は最適な入り口になります。初期投資が少ない分、失敗しても心理的ダメージが少なく、道具選びに慎重な人でも手に取りやすいのが特徴です。
そのうえで「思ったより便利だった」「もっと切れ味の良いものが欲しくなった」と感じれば、高性能なモデルに買い替えるという流れもスムーズに進みます。いわば、エッグスライサー入門としての役割を担うのが100均製品です。
高性能モデルを買う前のお試し目的
エッグスライサーは、機能や使い勝手が想像しにくいアイテムの一つです。包丁があれば代用できるため、「本当に必要?」と迷う人も多いでしょう。そうした場合に、100均のスライサーを比較検討の基準として使うのは賢い選択です。
安価なモデルで実際の使い方や必要性を確かめてから、より高機能な商品を選ぶことで、無駄な買い物を避けることができます。最初から高いモデルを買って後悔するよりも、リスクの低い選択肢として100均商品を利用する価値は十分にあります。
約2,000円のエッグスライサーは何が違う?本格派が選ぶ理由
切れ味の鋭さと仕上がりの美しさが段違い
2,000円前後のエッグスライサーは、100均の製品と比べてまず切れ味が圧倒的に違います。その理由は、ワイヤーの強度と張力、そしてカット構造の精密さにあります。高品質なモデルでは、ステンレス製のしっかりしたワイヤーが均等に配置されており、白身にも黄身にもスッと抵抗なく刃が入ります。
その結果、切断面が非常に美しく仕上がり、サラダやサンドイッチに乗せたときの見た目にプロのような整いが生まれます。また、切れ味が良いことで卵が潰れたり割れたりする心配もなく、料理全体の完成度を高めたい人にとっては大きなメリットです。
グリップ・安定感・お手入れのしやすさが圧倒的
高価格帯のエッグスライサーには、グリップのしやすさや安定性といった操作性の面でも大きな違いがあります。たとえば、持ち手部分には滑りにくい素材が使われており、濡れた手で持ってもしっかりと握ることができます。底面にはゴム製の滑り止めが施されているため、使用中に本体が動いてしまう心配もありません。
また、こうした製品の多くは食洗機対応となっており、使った後のお手入れも簡単です。構造自体が洗いやすく、汚れがたまりにくい設計になっているため、衛生的にも安心して使い続けることができます。日常的に使用する道具としての完成度が非常に高く、長期的に見ればコストパフォーマンスが良いのも特徴です。
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スライスの均一さと応用力がすごい
OXO(オクソー)のシンプルエッグスライサーは、約2,000円という価格帯ながらも、スライスの正確さと応用性の高さで多くの家庭に支持されています。最大の特徴は、スライス幅が常に5mmに保たれる設計で、何個スライスしても厚みが揃い、料理に統一感が出る点です。
さらに、この製品は卵を縦にも横にも置くことができる設計になっており、丸い断面のスライスも、楕円形のスライスも自由自在。向きを変えて再度スライスすることで、みじん切りにも応用できる柔軟性を持っています。
1台で複数の切り方ができるという点は、料理の幅を広げたい人にとって非常に魅力的です。100均の製品では到底実現できない機能性の高さが、多くのユーザーから高評価を得ている理由です。
縦横スライス+みじん切りまで対応
OXOシンプルエッグスライサーのホルダー部分は、卵の形状にフィットしやすいよう計算された湾曲形状をしており、卵がずれることなく安定した状態でカットできます。この設計により、卵を縦置きしても横置きしても、ワイヤーがしっかり卵をとらえ、スムーズにスライスできます。
一度スライスした卵の向きを変えて再びカットすることで、簡単に粗めのみじん切りに仕上げることも可能です。たとえばポテトサラダやタルタルソースなど、細かく刻んだ卵が必要な場面でも活躍します。包丁よりも早く、安全に仕上げられるため、時短にもつながります。
この多機能性こそが、「もう100均には戻れない」と言われる理由の一つです。
滑り止め&食洗機対応で扱いやすさも抜群
OXO製品の大きな特徴として、ユーザーの使いやすさを徹底的に追求した設計思想が挙げられます。このエッグスライサーも例外ではなく、滑りにくいラバーグリップや底面の滑り止め加工が施されており、安定した作業が可能です。片手で軽く押さえるだけで、本体がずれることなくしっかりと固定されます。
さらに、すべてのパーツが食洗機対応であるため、お手入れも非常に簡単です。手洗いでは難しいワイヤー部分の汚れも、食洗機でしっかり落とせるので、衛生的に使い続けることができます。
見た目もシンプルでおしゃれなので、キッチンに置いたときに生活感が出にくく、道具としての満足感も高い一品です。
⇒楽天でエッグスライサー一覧を見てみる100均と高性能モデル、結局どっちがいい?目的別で選ぼう
頻度・用途・見た目重視かどうかが選び方のポイント
エッグスライサーを選ぶ際は、「どれが一番良いか」ではなく、自分にとって最適な選択肢はどれかを基準に考えることが重要です。たとえば、使用頻度が月に数回以下で、見た目の仕上がりにそれほどこだわらない場合は、100均のスライサーで充分役目を果たします。とりあえず試してみたい、というライトな目的なら、安価な選択が気軽です。
一方、料理の見た目にこだわる人や、週に何度も卵をスライスするような家庭では、切れ味・仕上がり・衛生性の面で高性能モデルが圧倒的に有利です。とくにサンドイッチやおもてなし料理を作る機会が多い人にとっては、仕上がりの美しさがそのまま満足感につながります。
また、小さなお子様や高齢の家族と一緒に調理をする場合にも、安定感のあるスライサーを選ぶことで、より安全でスムーズな調理が可能になります。
安さを取るか、快適さを取るかが分かれ目
価格を最優先するなら100均一択ですが、実際に使ってみると「思っていたより使いにくい」「仕上がりが微妙だった」という感想に至るケースは少なくありません。そのため、安さを選ぶ=ある程度の不便さを許容する覚悟が必要です。
一方で、快適さを求めるなら、ある程度の出費は避けられません。しかし、高性能なエッグスライサーは耐久性も高く、数年単位で使用できるため、結果的にはコストパフォーマンスが良くなる場合が多いです。
つまり、「安く済ませるか、快適に使い続けるか」という選択が、100均と高性能モデルの分かれ道になります。それぞれの生活スタイルに合わせて、最も納得のいく方を選ぶことが満足度の高い買い物につながります。
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エッグスライサーで料理をもっと楽しく!おすすめ活用レシピ
ゆで卵の花風アレンジでサラダを華やかに
エッグスライサーを使えば、単に卵を薄くスライスするだけでなく、見た目にも楽しいアレンジ料理を手軽に作ることができます。中でも人気なのが、スライスしたゆで卵を**花びらのように並べて飾る「卵の花」**です。輪切りにした卵を少しずつずらして重ねることで、サラダの中央にお花のような彩りを添えることができます。
見た目が華やかになるだけでなく、白と黄のコントラストがはっきりしている卵は、どんな野菜とも相性がよく、彩りバランスを整えてくれます。エッグスライサーで厚みの揃ったスライスが簡単に作れるからこそ、こうしたビジュアル重視のアレンジもきれいに決まります。
サンドイッチやオープントーストにもぴったり
エッグスライサーの活躍シーンはサラダだけにとどまりません。たとえば、卵サンドの具材として薄く均一なスライスを使うと、かじったときに中の具が飛び出しにくくなり、口当たりもやわらかで上品な仕上がりになります。とくに見栄えを大切にしたいお弁当やランチボックスでは、均一な卵の厚みが完成度を左右します。
また、トーストの上にスライス卵を並べ、マヨネーズやチーズ、ハムなどと組み合わせるだけで、簡単にカフェ風の朝食プレートが完成します。手間をかけずに料理の質を高められる点も、エッグスライサーの大きな魅力です。
このように、ひとつ持っておくだけで料理の幅がぐっと広がり、日々の調理が楽しくなるアイテムです。
まとめ|100均もありだけど、長く使うなら高性能モデルが安心
エッグスライサーは一見シンプルな道具ですが、使ってみると「あると便利」と実感できるキッチンアイテムの一つです。100円ショップで気軽に手に入る手頃さは魅力的ですが、実際の使用感にはやや不安が残る面もあります。
特に、ワイヤーの耐久性・切れ味・安定性・お手入れのしやすさといった点では、やはり高性能モデルに軍配が上がります。OXOのような信頼できるブランドの製品は、機能性はもちろんのこと、見た目の美しさや応用力まで計算された設計で、使うたびに「買ってよかった」と感じられるはずです。
使用頻度が低く、あくまで補助的に使いたい人にとっては100均でも十分に対応できますが、日常的に卵をスライスする機会があるなら、最初から良いものを選ぶことでストレスのない快適な調理が可能になります。
価格だけにとらわれず、「自分にとって使いやすい道具とは何か」を軸に選ぶことで、キッチンの効率も、料理の楽しさも、格段にアップします。
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