執筆者:食品衛生責任者 牟田 元気(むた もとき)
おかゆの保存方法と賞味期限は?
おかゆは、保存するとどうしても味が落ちてしまいます。
ですので、作り立てを食べるようにしたいですが、
さまざまな事情があり保存を余儀なくされることもしばしば。
こちらでは、おかゆの保存方法について紹介しております。
目次
おかゆの常温保存は?
おかゆは水分が多く傷みやすいため
常温での保存はお勧めできません。
もし常温保存するのであれば、
鍋で炊いたのなら、そのままふたをした状態か、
お茶碗などの容器にラップをするか、
タッパーなどに入れて、なるべく空気に
触れないようにしてください。
なおかつ、室温が10℃以下の直射日光が
あたらないところが望ましいでしょう。
もしくは、夏場を除き、
鍋に入れておき、1日に3回程度完全加熱する
という方法もありますが、
やはり手間がかかってしまいますので、
お勧めできません。
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保存期間(賞味期限)の目安は?
- 夏場の賞味期限は、3~4時間程度
- 冬場の賞味期限は、1日程度
おかゆの冷蔵保存は?
保存方法としては、
鍋のままか、
お茶碗に移してラップをするか、
タッパーに移して保存しますが、
いずれにしても、長期保存はできないでしょう。
なお、おかゆを保存すると
水分を吸ってしまい、固くなることがあります。
保存期間(賞味期限)の目安は?
冷蔵保存の賞味期限は、2日程度
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おかゆの冷凍保存は?
おかゆの保存は冷凍が一番良いかと思います。
保存方法は、おかゆの粗熱が取れたら、
フリーザーバッグに入れて、しっかりと
空気を抜いて、平たくして冷凍保存します。
半分程度凍ったら、使いやすい大きさになるように
折れ目を入れて、再び冷凍すると便利です。
もしくは、タッパーに入れて保存でもいいですし、
1食分ずつラップに包んで保存、
ポリ袋に入れて、しばるか輪ゴムでしっかりと封をして
保存する方法もあります。
使いやすいのは、1食分ずつ分けて保存すると
良いでしょう。
解凍は?
解凍方法は、食べる前の日に冷蔵庫に移して
自然解凍し、食べるときに電子レンジなどで加熱すると
解凍ムラもなく、温めることができます。
時間がないようでしたら、ポリ袋やラップに包んでいた場合は、
ラップポリ袋から出して、お茶碗などの容器に入れて
電子レンジで加熱します。
時折取り出して、かき混ぜて再度加熱することで
ムラができにくくなります。
もしくは、鍋に移して加熱することもできます。
保存期間(賞味期限)の目安は?
冷凍保存の賞味期限は、2週間程度
腐るとどうなる?どうなったら食べないほうがいいの?
- 異臭がする(酸っぱいにおいなど)
- 糸を引いている
- カビが生えている
- 酸っぱい味がする
- 夏場常温で何時間も放置していた
- 冷蔵庫に何日も入れていた
このような状態になっていたら食べないほうがよいでしょう。
長期にわたって、置いておいたおかゆも、特に変化がなくても
食中毒が怖いので食べないほうが良いかと思います。
また、保存されたおかゆは、75℃以上で1分間、中心まで加熱してから
食べることをお勧めします。
まとめ
- おかゆは水分が多いため傷みやすい
- おかゆは、保存すると水分を吸ってしまい固くなることがある
- 長期保存するのであれば、冷凍保存が適している
- 冷凍する際は、小分けにして冷凍すると使いやすい
- 解凍は、冷蔵庫で解凍してから電子レンジで加熱すると解凍ムラが防げる
おかゆだけではないですが、
保存するためには、できるだけ空気に触れないように
することがポイントです。
真空タッパーなども販売されていますので、
そういったものを使用すると保存性が高くなります。
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