私たちの意識の中で、日本の野菜や果物は安全!!というイメージがあるかと思います。
少なくとも私はそうでした。しかし、農薬について調べていくうちに様々なことに気づいたので
こちらでお伝えしていきます。有機野菜・オーガニック野菜にも農薬が使われているなどなどご存知でしたか?
残留農薬を知ろう
まずこちらの画像をご覧ください。
この画像は産地はあえて書きませんが有機野菜などではなく、普通にスーパーなどに売られているミニトマトを
「残留農薬などを洗い落とす液体を使用して洗ったもの」「水洗いのみで洗ったもの」「水洗い後に残留農薬などを洗い落とす液体で再び洗ったもの」の順に並べたものになります。(後程動画にて紹介いたします)
続いてこちらの画像も見てください。
こちらの画像も産地はあえて書きませんが、普通にスーパーなどに売られている国産のいちごを「残留農薬などを洗い落とす液体を使用してあらったもの」「水洗いのみで洗ったもの」の順に並べた画像になります。(後程動画にて紹介いたします)
厚労省によれば、農林水産省の提示する農薬の上限を上回らないようにしているため、安全である!!という解釈をされているのですが、
一部の医師からは農薬の危険性について示唆しておられる医師もいます。(こちらについても後述させていただきます)
まずは農薬の必要性を知ろう
まず農薬がなぜ必要なのか?知る必要があるのでこちらで説明いたします。
農薬と言っても様々な使い道があり、例えば
[check_list image=”check1-g”]
- 虫を寄せ付けないために使用する
- 雑草をはやさないために使用する
- 菌やカビなどを繁殖させないために使用する
[/check_list]
その他、ねずみを寄せ付けない、食物の成長を促進させるために使用するなど様々な使用用途があります。
もし、農薬を使わなければどうなるか?というと、野菜や果物は虫に食い荒らされたり、
虫がつくことによる病気や菌やカビがつくことによる病気「稲の場合だといもち病などがそれにあたる」。
雑草が生い茂ってしまうと、必要な養分が野菜などに行き届かなくなり育たなくなるなど、
食べれるような状態でなくなったり、売り物にならなくなったりするため、おそらくスーパーに野菜や果物があまり並ばなくなるか、かなり高値で販売することになるでしょう。農薬は必要不可欠な存在なのです。(事実無農薬野菜や有機野菜は通常の野菜や果物と比べて値段が高いですよね?)
しかし、農薬には使用してはいけないものがあったり、使用量も国で定められており、それにそって、農薬を使用し農家の方は出荷しなければなりません。
農薬の範囲・基準は農林水産省で定められてちゃんと管理はされて出荷に至るわけです。
ただ、キャベツやレタスなどに青虫が付いていたり、虫が食べた穴が空いていたりという姿が
本来の姿ではあるのですが、今の時代そういったものは受け付けられないという時代になってますね。(昔はそういったものが良く出回ってましたよね)
ここで、ちょっと話はそれますが、「有機野菜」「有機農産物」という言葉を聞いたことがあると思います。
有機野菜というとイメージとしては、農薬が使用されていないというイメージを私は持っていましたが、一部を除いて実は農薬が使われているものが存在します。
実際は、JAS規格というものがあり、土壌がその規定に収まっているか?使用しても良い農薬のみ(ただし必要性に応じて)を使用しているか?など
厳しい審査を受けて、JAS規格に合格したものだけが、JASマーク(有機JAS)を使用できるため、
農薬は使われてはいますが、より厳しく審査が行われるので、有機野菜は通常の野菜よりも使われる農薬が限られていたりと簡単に言うとより安心ということが言えるでしょう。
もちろんJASマークがついていない野菜であっても、農薬など意識して使っていない野菜や減農薬野菜を販売されている農家はたくさんあります。
有機野菜についてもっと詳しく知りたい方はこちらを参照されると良いでしょう。
実は日本は農薬大国!?
さて、農薬の必要性を知ったところで、実際どんな農薬が使われているのか?日本で使用されている農薬がどれくらいあるのか?まず見ていきましょう。
現在言われている農薬の種類が商品の登録数の話になりますが、4500種類ほど登録されています。
参考:農薬の種類はどれくらいあるの?何のためにどんな薬剤が使われているの?|野菜あらいのベジセーフ
というように、非常に多くの農薬があることがわかります。
大きな枠で考えると、上記にもあげましたが、
- 防除剤
- 防虫剤
- 防菌防カビ剤
- その他(ねずみの駆除剤や成長促進剤、展着剤など)
となり、もう少し枠を下げてみると、
- 有機リン系(強い毒性が確認されたものに関しては使用されていない)
- 有機塩素系
- フェノール系
- グリホサート
- プレスロイド系
- フェノキシ系
- ネオニコチノイド系(ニコチンに似た成分)
など何十種類と分かれていきます。
ここで、見ていただきたいのが日本は世界と比べてどれくらいの量の農薬が使われているか?という部分です。
- 1位 中国(17.8kg/ha)
- 2位 韓国(13.1)
- 3位 日本(12.1)
- 4位 オランダ(8.8)
- 5位 イタリア(7.4)
- 6位 ドイツ(3.4)
- 7位 フランス(3.3)
- 8位 アメリカ(2.4)
このデータは2010年のものなので、少々古いですがこの時点で日本における農薬使用率は第3位というように
結構農薬が使われております。最近では韓国が有機栽培にしていこうという動きがあるので、順位は変わっているかもしれません。
なぜ日本は農薬を多量に使っているのか?
なぜ多量に使用しているのか?というと、一つは天候の問題、気候の問題、雨量の問題など
国によって異なるのですが、他の国と比べて農薬を使用しなければ、スーパーに並んでいるような野菜が作れない
ということが挙げられます。(もちろんその国によって抱える問題が違いますので比較したところで使われている農薬の種類も異なるためあまり意味のない話にはなってしまいますが)
そしてもう一点。農林水産省の提示する使用量の規制が他の国と比べて緩いということも挙げられます。
この面は、先ほどの日本で野菜や果物を作るにあたって土壌など様々な問題があるため、仕方のない部分はどうしても出てきます。
もちろん、あらゆる検証を経て、毒性の強いものに関しては規制をかける(使用量を減らしたり使用を禁止したり)というものはあるものの、
逆に規制が緩和される農薬もあります。このあたりは後述させていただきます。
また、農薬の規制緩和がなされる要因として、虫たちが耐性を持ち始め、当初効いていた農薬が効かなくなっていき、使用量が増えたり、新しい農薬が多く使われだしているのも一つの要因と言えるでしょう。
農薬基準により台湾への輸入が禁止されているものがある
上記のように日本では農薬が多く使用されていることがわかりました。
その結果野菜や果物の輸出に問題が生じているという事態も起きています。
まず、こちらをみていただきたいです。
⇒台湾の輸入食品の検査で不合格となった日本から輸入された食品(2014年)|有機農業ニュースクリップ
こちらを見ていただくとわかると思うのですが、大葉、百合根、いちごなど台湾の基準値よりもはるかに上回る残留農薬が検出されているものもあります。
台湾が特別厳しいのかはわかりませんが、国の事情により大きく異なるということがわかります。
なお、台湾基準で不検出と出ているものは、何をもって不検出になっているのか?ということが厚生労働省に問い合わせてもわかりませんでしたが、
日本の場合における不検出という結果であれば、厚労省ではもともと禁止されている農薬が使用されているだとか、抗生物質や化学物質など、ポストハーベスト(出荷後に添加されたものや汚れなど)が出た時点で不検出の基準として現れるということだったので、
台湾においてもおそらく同じようなことが言えるかと思います。(問い合わせ日2017年4月27日)
ちょっと気になったのが、上記の資料の「日本基準」という部分。輸出の場合は、輸出国の基準に定めなければなりませんが、
国内販売であれば、この日本基準を満たせば販売することが可能なので、とりわけ農薬を輸出時の時のように減らさなくても販売できる。この点に関してはちょっと気になりました。
続いてこちらも見てください。
というように、輸入に関しても日本は規制をかけているため、審査を通過したものが輸入されてきます。
上記で、台湾の例を出しましたが、他の国にも日本から野菜や果物を輸出しており、その国その国の基準に合わせて、
クリアしたものだけが輸出できることになっています。
なお、台湾が特別農薬に厳しいのか?に関しては国によって環境が異なったり、考え方が異なるため、特別厳しいかどうかというのは、厚労省ではわかりかねないという見解でした。
日本で一般的に使用されている農薬は?
日本で一般的に使用されている農薬は、農薬工業会に問い合わせてみたところ(2017年4月27日)様々な種類の農薬があり、様々な用途があり、
混合されているものも多く出回っているので、どの農薬が多く使用されているのかは言えないとのことでした。(一つ一つ調べていってデータをとればわかるとのことでしたが、かなりの労力を要するようです)
上記にもあげた通り、農薬は野菜がちゃんと育つために使うものなのですが、
有機リン系の農薬の一部(パラチオンやPHC粉剤など)に強い毒性があるということがわかり、現在は使われていないものはありますが、
登録失効されていない有機リン系農薬(マラソンやオルトランなど)については使用はされていますし、ピレスロイド系など他の農薬に関しても現在でも主流として使用されています。
ですが、すぐに流れ落ちるため(といっても界面活性剤「展着剤」が混合されているため、ちょっとやそっと水で洗った程度では落ちににくくなってますが)何度も撒かなければいけないなどの理由により現在は徐々にですがネオニコチノイド系の農薬が主流になりつつあるようです。浸透性の高い農薬ですので、野菜全体が守られますし、散布する回数も減らせるため、このあたりは農家の方にとっては手間が省けるためありがたい話なのですが・・・。
ですが、このネオニコチノイド系の農薬はヨーロッパでは2013年12月に暫定的ではありますが、使用が原則禁止されるなど危険視されているのですが、
日本ではネオニコチノイド系の農薬全般的に禁止という制限はなく、さらにはクロチアニジンやアセタミプリドなどのネオニコチノイド系の農薬の一部は日本では2015年5月19日に厚生労働省より残留農薬基準が緩和されました。
参考:秋川牧園|ネオニコチノイド系農薬で、なぜミツバチが消えるのですか?
ヨーロッパでは農薬に対する意識が深刻化している
上記で述べたネオニコチノイド系の農薬でEUでどうなっているのか?というと、
参考にさせていただいた秋川牧園もそうなのですが、「GREENPEACE 滴る毒」というレポートにも書かれており、
ネオニコチノイド系農薬を使用すると水溶性であるため、土壌に吸収されたり、その水を吸収した作物から出る水(根や葉、茎など全体)にもこの農薬がしみ出て、それを摂取したミツバチ個体あるいは群れ全体が大量死するという状況に至っています。
それだけでなく、人体への影響も一部の医師の間では懸念されています。
一方、農林水産省ではネオニコチノイドによるミツバチへの影響については、
農薬の粉塵が広範囲に巻き上がるような使い方をしていないとして、いまのところ制限はしなくても良いという見解を示しています。
詳しくは下記のリンクよりQ8を確認してみてください。
⇒農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取り組み(2016.11月改訂)|農林水産省
こちらでは蜜蜂の危害に関しての説明のみで、人体(特に胎児や小さな子供)への影響に関しては特に説明はされておりません。
農薬に対する人体への影響は?特に小さな子供や胎児は暴露しやすい?
厚生労働省の見解では、様々な実験検証を繰り返して、人体への影響があるかないかを数値化し、
さらに、妊婦、成人、幼少児、高齢者(65歳以上)など分類して、どれくらい摂取しても問題がないのか?などを検証されたものから順次提示し、問題があれば、規制をかけたりという取り組みが行われています。
参考までに、その取り組みについてのページを紹介しておきます。
⇒薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会)|厚生労働省
簡単に説明すると、基準値を超えれば出荷ができないし、使用禁止の農薬を使用しても出荷ができない。
通常の食事において農薬を摂取したとしても、排出が100%されるため、健康に問題はないという見解を厚生労働省及び緑の安全推進協会は示しております。(電話での問い合わせ談)
事実、成人については残留農薬に関して健康被害が出たという話を聞いたことがないので、間違いではないというより問題はないのでしょう。
ただし、2004年(実際にはここから3年間)に群馬県で農薬(有機リン系)の送風散布(ヘリコプターから撒く)による、呼吸困難や高齢者2人の女性の急性認知症・アルツハイマーの疑いがあったと報道されています。
参考:食品と暮らしの安全|心を蝕む有機リン農薬
参考:ふしの川清流の会|群馬県)農薬の空中散布を自粛して過敏症患者が大幅に減った
残留農薬の摂取ということではなく、風に流されてきた有機リン系農薬を直接吸い込んだ場合における健康被害になるので、食べる分には問題がないとしても
体に良いというものではないことがわかりますね。というよりただちに影響がないといった方が正しいのかもしれません。
一方、日本の農薬に対する認識が世界に比べて遅れているという声も上がっており、
ネオニコチノイドだけではありませんが、ネオニコチノイドについてこんな声も上がっております。
ネオニコチノイド系農薬については神経・脳の発達への影響が出る可能性があり、
特に妊婦においては、胎盤を通して胎児に移行するためこのようなことが懸念されています。
前略~
平久美子医師(東京女子医大講師)によれば、ネオニコ系殺虫剤のヒトへの毒性は有機リン系とほぼ同等だ。ネオニコ系はヒトに摂取されると、中枢神経系や自律神経系、骨格筋に関連する多彩な症状を引き起こす。脈の異常、指の震え、発熱、腹痛、頭痛、胸痛などのほか、短期の記憶障害も起きる。胎盤を通過するから、妊婦が摂取すれば胎児が影響を受ける。
~後略
引用:第117回 ネオニコチノイド系農薬はなぜ問題なのか?|緑のgoo
詳しく知りたい方は、上記引用リンクをクリックして確認してみてください。
それだけでなく、ネオニコチノイドは浸透性が高いという特徴を持っており、
上記でも一部説明はしましたが、野菜や果物の表面だけでなく、葉や茎、根っこ、実など中まで浸透していってしまうため、
洗っても落ちない農薬とも言われています。
このように指摘する医師がいるってことは、少なくとも影響があると考えているので
ちょっと怖い話ではありますよね??特にミツバチが大量死するようなものを口にするっていうのも私は抵抗があります。
農薬はネオニコチノイドだけではなく、GREENPEACEを参照すると、
- 有機リン系⇒神経毒性 知的発達障害など
- ピレスロイド系⇒神経毒性 内分泌かく乱など
- グリホサート⇒発がん性など
- カーバメート系⇒神経毒性 発達への影響など
- フェノキシ系⇒発達神経毒性など
参照:オーガニック食品だけで10日間生活したらどうなる?|GREENPEACE
特に、胎児や小さい子供は影響を受けやすいと言われているようです。
また、上記のリンクより通常の野菜から有機野菜に変えて、10日間生活をしてもらい尿中からどれだけ農薬が排出されるかについてのデータが載っているのですが、
一番多いもので有機リン系農薬、次いでピレスロイド系、グリホサート系の農薬が尿中から排出される量が激減しております。
[check_list image=”check1-r”]
- 有機リン系農薬 96.53⇒10.81
- ピレスロイド系農薬 1.95⇒0.69
- グリサホート系農薬 1.58⇒0.10
- フェノール系農薬 15.40⇒12.89
[/check_list]
※上記子供における尿中からの農薬排泄量の変化。μg/Lでの数値です。(上記リンク内一部抜粋)
ということは、現在多く使用あるいは土壌に残っているもので残留農薬として多く残っている(果物や野菜に付着している農薬)のは上記3つということが言えますし、減ったと言えど体内に残っている農薬もあるということが数値を見ると少なくとも10日間の間では残っているということがわかると思います。
(カーバメート系の農薬も残留しやすいと言われています)
より詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
といったように、残留農薬に関しては成人における被害は確認されていません(送風散布の被害は過去にありました)が、
最近の子供たちにアレルギーなどが多いのは農薬が一因となっている可能性があるともいわれていますし、上記の農薬の影響として神経系が挙げられており、発達障害などの一つの要因になっている可能性も示唆されています。(あくまでも可能性の話なので立証はされていません)
※注)アレルギーや発達障害などに対しては様々な要因があり、何が原因で発症しやすくなっているのかは、データをとったり検証がなされているわけではないためわかりません。ですので、あくまでも農薬が一因となっている可能性があるのではないかという話です。
このような話がなされている一方、厚生労働省なども検証を重ねて問題がないかチェックをしているため、
どちらが正しいのか?については一概には言えませんが、分解されて排出されるという過程において体内から分泌される消化酵素を余計に使用していることになりますし、
少なくとも農薬は体には要らないものなので、摂らないのでいいのであれば、摂らないに越したことはないといって良いかと思います。
(厚労省については、話を伺った感じでは私の見解になりますがネオニコチノイドの健康被害については、まだ検証などが追い付いていないと感じました)
また、日本では危険性の可能性があるものでも、はっきりと因果関係がわかるまでは規制・制限をかけないという傾向があるようです。(GREENPEACEより)
そのような概念があるため、日本は農薬に関して緩いと言われ、農薬使用量も世界的に見て多くなっているのかもしれません。
野菜果物の表面に農薬を付着させるための展着剤とは?
さて、ここでトマトやナス、きゅうりなど表面がツルツルしたような野菜などに関しては、
そのまま農薬を吹きかけても落ちやすいなどのデメリットがあるため、
それを防ぐために展着剤というものを使用して、その上から農薬を吹きかけて落ちにくくしています。
最近では、総合農薬として、殺菌剤や殺虫剤に展着剤が含まれた物が多く出回っています。
この展着剤というのは、主原料として界面活性剤を使用しているものが多く出回っております。
ですが、有機野菜などJAS認定を受けているような野菜に関しては、界面活性剤ではなく、カゼイン石灰やパラフィン(ロウ)、デンプン類など自然のものを使用していますので、石油系の展着剤ではないため、より安心できるものとなっています。
一概には言えませんが、石油由来の展着剤に関しては値段などの関係から安く販売されている野菜や果物については
おそらく石油由来のものが使用されている可能性は高くなってくる(まだまだ多いのではないか?)と思われます。(調べきれませんでしたので推測です)
先に上げたオルトランなどは界面活性剤が混合された殺虫剤農薬になります。
界面活性剤と言えば、すぐに思いつくのは洗剤や石鹸などかと思いますが、展着剤以外にも一部の食品にも「乳化剤」として石油系の乳化剤が含まれていることがあります。(食品乳化剤の全てがというわけではなく、一部使われているものがあるという話です)
とりわけ、乳化剤として使用している界面活性剤の方が摂取する量としては展着剤を使用して野菜や果物などに付着しているものと比べ物にならないくらいの量が
入っており、それでも普段食べている分には影響が出ないため、気になる方は展着剤も意識した方が良いといったレベルの話なのですが、注意したいなという場合はこちらも意識した方が良いのかもしれません。
ちなみに展着剤というのはこういうものです。
なお、残留農薬を落とす液体と通常の水で洗ったものを比較してみるとこのようになります。
↓国産ミニトマトを使用した結果
↓国産いちごを使用した結果
いちごの洗い方や部位にもよりますが、残留農薬を落とす液体を使用すると農薬とともに、
いちごの粒の中に入った汚れも一緒に洗い落とすことができます。
これは、農薬を洗い落とす液体がアルカリ性でマイナスイオンの働きを持ち、農薬や汚れなどはプラスイオンですので、
吸着性が増すことで洗い流すことができます。液体自体は少しぬるぬるとした感じがあります。
できるだけ農薬が使用されていないもので対策を
ここまでで、農薬について様々な視点から安全性及び危険性について説明してきましたが、
特に気を付けたいのは小さな子供や妊婦の方は、注意した方が良いかもしれません。
また、より安心を求めるのであれば、できることとしては無農薬野菜を購入する、有機野菜やオーガニック野菜など有機JAS規格に合格したものを購入することで、
ネオニコチノイドは使用されていませんし、多少ピレスロイド系の農薬などは使われていたとしても
土壌が2年以上禁止されている農薬を使っていないだとか、必要性にかられたときにだけ、JAS規格における使用しても良い農薬(量や種類が著しく限られる)しか使ってはいけないなど国の厳しい審査に通っているものなので、安心して摂取できるようになるかと思います。もちろん上記にあげた展着剤についても界面活性剤は使用されていません。
で、「無農薬」にこだわった生産者の方が集まって、無農薬野菜を販売されているところをみつけましたので、紹介しておきます。
表面についている農薬は洗い流そう
通常スーパーなどで販売されているもの(一部を除く)特に安売りされているようなものは、(有機JASマークなどがないもの)
農薬や展着剤、および出荷までに汚れが付いたり、輸入品に関しては出荷後に添加された化学物質(ワックスや防カビ剤など)が付いていることがあります。
(日本国産では収穫後に添加することは禁止されていますので、輸入品のみとなります)
現にキャベツやレタスなどに虫食いの後とかありませんよね???
これは、農薬がたくさん使われているという証拠になります。(有機JAS取得しておりきれいな野菜もあるのでその限りではありません)
が、農薬は毒性が低いというものもありますが、結局のところは毒なんですよね。
出荷後に添加される農薬などを「ポストハーベスト」というのですが、店頭に並ぶまでに洗ったりは通常されないため、そのまま食べてしまうと要らないものも摂取してしまうことになる可能性が出てきますし、
上記動画を見ていただくと明らかなのですが、展着剤のように水洗いでチャチャっと洗っただけでは残留農薬はあまりとれません。漬け置きして取らなきゃいけないもの(この場合、水溶性の栄養は流れ出る可能性があります)などもありますので、
表面に付着している農薬、展着剤、添加されているものを洗ってみてはいかがでしょうか?
これだけで残留農薬(有機リン系、ピレスロイド系、有機塩素系、界面活性剤・・・)など体に要らないものの摂取はかなり減るはずです。
そこで、こういった面で力を入れている商品として上記の動画で使用しているベジセーフという商品があります。
これを使用すると、表面の農薬など要らない物質が簡単に落とせるだけでなく、本来要らないコーティングのせいで
息がしずらかった野菜たちが息ができるようになり、鮮度が上がる(保存期間が延びる)、ウイルスや雑菌などの除菌、ごぼうやレンコンなど少々のあく抜きにも使えますので、
健康を気にされるのでしたら、このような野菜を洗う商品を使ってみるのも良いかと思います。
まとめ
残留農薬については、科学的にどうなるのか?という部分が証明されていない一方、小さな子供や胎児などは特にですが、人体に影響が出るのではないか?
と、示唆する医師もいます。
実際に残留農薬がついた食べ物を口にし続けて、ただちに何か起こるわけでもありません。
何世代後に何かでるかもしれないという意見はあるものの、やはり科学的に証明されたものではないので、
残留農薬をどう判断するのかは個人の判断にゆだねられます。
飴やかき氷などを食べて、舌が真っ青になるのを見てどう判断するのか?それを毎日食べるとどうなるのか?と似たようなところがあると私を思います。
実際、残留農薬の落ち方を見て、考えていかなければと思い、こちらに書かせていただきました。